[公募情報] 研究助成・渡航助成募集

2023年度 稲盛科学研究機構(InaRIS)
フェローシッププログラム募集のお知らせ

稲盛財団では、下記要領で2023年度稲盛科学研究機構(Inamori Research Institute for Science: InaRIS)フェローシッププログラムへの募集を行います。
プログラムの趣旨
本プログラムは、「人のため、世のために役立つことをなすことが、人間として最高の行為である」という稲盛財団創立者 稲盛和夫の理念に基づき、基礎科学の研究者を長期的に応援し、さらには、将来的に日本の科学を牽引する人材の育成を支援することを目的としています。
募集対象
① 対象とする研究
2023年度は「水平線の彼方の情報学」に関係する研究を対象とします。
19世紀半ばに電気通信、20世紀半ばにコンピュータがそれぞれ実用化しました。これは単に通信や計算を行うだけでなく、人間の知的活動を代替し、さらにそれらを統合する情報システムとして研究開発されてきました。コンピュータ間をつなぐ有線・無線通信のデジタル化により世界中を結ぶ情報システムが構築され、様々な構成要素の未曾有の高機能・高性能化と相まって学術基盤としての「情報学」が深化・発展してきました。その成果による「情報技術」の革新や製品開発は、他の分野において類を見ない程、急速に進展してきました。今後も10年先が見通せない程の速度で発展していくことは想像に難くないところです。現在、情報技術は、個々人の日常生活のみならず、新たな社会や経済の基盤システム構築の要となり、また、新たな科学の方法論を創出する基盤として大きな役割を果たすようになっています。
このような状況を鑑み、この領域では、目まぐるしく変化している情報学の動向に安易に流されることなく、10年先あるいはその先を見越して、次のようなテーマをはじめとする「水平線の彼方の情報学」を切り拓くことを目指す幅広い研究提案を募集します。
  1. 人間と社会にとって「情報」とは普遍的に何なのかを真に探究し、それを「究める」研究
  2. コンピュータや情報システムが、人間の頭脳や社会の動きを真に模擬したり、社会を変革する力を持つための革新的な人工知能やビッグデータ解析・利用手法の研究
  3. 深刻化している情報システムの消費エネルギーの増大や情報セキュリティの確保、データの管理と公開等の諸課題を真っ向から捉え、独創的な原理に基づく情報学の新分野の開拓
② 申請者の資格
下記a.からd.の要件をすべて満たす方とします。
  • 日本に居住し、募集案内を送付した大学・機関に所属し、常勤で雇用されていること。(注1)
  • 独立研究者で、大学所属の場合は准教授以上とする。
    大学以外の所属の場合は上記に相当するものとする。
  • 助成年度開始時に50歳以下であること。(2023年4月1日時点)
  • 稲盛研究助成を受けている方は、その研究期間が2023年4月1日時点で残っていないこと。
  • 任期付きの職でも可。
    ただし申請時および2023年度(2023年4月~2024年3月)に在籍していること。
  • 本プログラムは、研究者の多様性を重視し、性別、国籍問わず様々な研究者を支援するものです。
    特に女性研究者からの積極的な応募を歓迎いたします。
採択人数
2名
助成金額
直接経費 1,000万円x10年間
間接経費 100万円(上限)x 10年間
募集期間
2022年5月23日(月)9:00から2022年7月28日(木)17:00まで
選考
① 選考プロセス
書類選考と面接選考
② 主な選考基準
「人」に助成するという趣旨をふまえ、以下の要素を参考にしながら、申請者の研究に対する姿勢、考え方も含めて、総合的な観点で選考されます。(順不同)
  • 独創性:独自の着眼点に立脚し、重要な発見や発明につながっているか。
  • 革新性:従来の考えに捉われない革新的な要素があるか。
  • 国際性:世界の潮流の中で国際的に認められる新規性と一般性を持つか。
  • 継続性:十分な研究実績を持ち、さらなる飛躍を意図しているか。
  • 連続性:研究内容に助成期間を通した一貫性があり、10年間の助成にふさわしいか。
  • 発展性:長期的視野に立った新しい分野の開拓につながるか。
  • 社会性:人類社会に貢献し人間の叡智を示すものであるか。
申請方法
当財団のwebサイトより申請してください。
詳細ウェブサイト
問い合わせ先
〒600-8411
京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620
公益財団法人 稲盛財団 助成部
Tel: 075-746-2543
E-mail: inaris@inamori-f.or.jp
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