Dr Sidney Udenfriend (NIH, Laboratory Chief; Roche Institute of Molecular Biology, Director)、米国 科学アカデミー会員;筆者は 科学アカデミー会員;筆者は Dr. Sidney Udenfriend 研究室で、1962-1964 NIH, 1972-1973 Roche Institute of Molecular Biology で2度にわたり研究した。Dr Sidney Udenfriend (NIH, Laboratory Chief; Roche Institute of Molecular Biology, Director)、米国 科学アカデミー会員;筆者は 科学アカデミー会員;筆者は Dr. Sidney Udenfriend 研究室で、1962-1964 NIH, 1972-1973 Roche Institute of Molecular Biology で2度にわたり研究した。
A:Dopamine合成酵素の中で、チロシンからDOPAを合成する第一段階の酵素のみ不明でしたので、その探索を志して1962年にNIH Postdoctoral Research Fellow としてNIH のDr. Sidney Udenfriend の研究室に行きました。1964年までに新酵素tyrosine 3-monooxygenase (tyrosine hydroxylase, TH)を発見する好運に恵まれました。この研究では、日本でのcatecholamineの蛍光測定の経験をラジオアイソトープ測定に応用したL-(14C)tyrosine→L-(14C)DOPA の反応のfemto-mol orderでの液体シンチレーションカウンターによる高感度測定法の開発が発見の最初の大きい要因でした。また困難なことは脳粗酵素材料では活性が極めて低く、補酵素(tetrahydrobiopterin)が不明なことでした。昼夜兼行のhard workであらゆる可能性のある補酵素を検索して、tetrahydrofolateが活性化することを見つけました。若い時期ですからhard workも可能でした。後になり、酵素反応系でtetrahydrofolate の側鎖が切れて生成するtetrahydropterin (2-amino-4-hydroxy-tetrahydropteridine) が補酵素作用を持つことが分かりました。NIHのDr. Udenfriend の同じLabのDr. Gordon Guroff が6,7-dimethyl-tetrahydropterin を入手してくれて研究は進展しました。1963年にNIHのDr. Kaufmanがphenylalanine hydroxylase の補酵素は還元型biopterinであることを発見して、天然pteridine 補酵素はtetrahydrobiopterinと決定されました。
Q:先生にとって「これがターニングポイント」だったと思われる出来事は何ですか?
A:NIH Postdoctoral Research Fellow の試験をうけてNIHのDr. Sidney Udenfriendの研究室で研究したことです(1962-1964)。愛知学院大学歯学部生化学(1965-1976)時代にUniversity of Southern California (1967-1968), Roche Institute of Molecular Biology (1972-1973; Director, Dr. Sidney Udenfriend) の2度にわたり、海外長期研究を許可していただいた愛知学院大学に深く感謝しています。東京工業大学大学院生命化学(1976-1985)、名古屋大学医学部生化学(1984-1991)、藤田保健衛生大学総合医科学研究所(1991-2001)と3回移動のときも、それぞれ苦労がありましたが、各移動にあたり、多くの関係指導者の方々の温かいご援助とご理解とにより、移動前と移動後の両大学に最善の義務を果たせたことを深く感謝しています。
Dr Marshall Nirenberg: Genetic code (1960); NOBEL NOBEL NOBEL賞 (1968). 1962年以来の友人。 郁子 夫人と共に 。Dr Marshall Nirenberg: Genetic code (1960); NOBEL NOBEL NOBEL賞 (1968). 1962年以来の友人。 郁子 夫人と共に 。
また大学院時代に妻の石橋郁子(前・藤田保健衛生大学 医学部解剖学(組織学)教授、現・名誉教授・客員教授)と結婚しましたが、家庭と研究教育の仕事の両面において、妻の援助ははかりしれないものでした。研究でゆきづまった時に、妻は常に明るく励ましてくれました。米国NIH, University of Southern California, Roche Institute of Molecular Biology では、常に同じ研究所・大学の異なる研究部門で妻にもpositionがえられる好運にめぐまれました。米国の温かい抱擁力に深く感謝しています。
Dr US von Euler Noradrenaline neurotransmitter (1946);NOBEL賞(1970)Dr Julius Axedlrod: catecholamine などの 低分子神経伝達物質シナプスよりの reuptakereuptake (1962) ;NOBEL賞(1970)
中日文化賞(1976年)、ベルツ賞(一等賞)(1987年)、上原賞(1993年)、日本医師会医学 賞(1993年)、読売東海医学賞(1994年)、紫綬褒章(1995年)、Fogarty Scholar at the National Institutes of Health (NIH, USA) (1998年)、勲二等瑞宝章(2001年)、The Julius Axelrod Medal (USA)(2001年)、The WFN (World Federation of Neurology)Award (2005), Franz Burda Award, Germany (2011), Honors For Excellence in Catecholamine Research: The 10th International Catecholamine Symposium, The Catecholamine Society) (2012), Vent e.V. Awards (Association for Research on Neurodegeneration, Neuroprotection, Neuroregeneration, and Therapy e. V., Germany) (2013)
米国国立衛生研究所(NIH)Public Health Service postdoctoral Fellow
1966(昭和41)年~1976(昭和51)年
愛知学院大学歯学部 教授(生化学)
1967(昭和42)年~1968(昭和43)年
米国南カリフォルニア大学医学部 客員教授 (併任)
1972(昭和47)年~1973(昭和48)年
米国ロッシュ分子生物学研究所 客員研究員 (併任)
1976(昭和51)年~1985(昭和60)年
東京工業大学 教授(大学院総合理工学研究科生命化学)
1984(昭和59)年~1991(平成3)年
名古屋大学 教授(医学部生化学第一講座)
1989(平成1)年~1991(平成3)年
名古屋大学 医学部長 (併任)
1991(平成3)年
東京工業大学 名誉教授
1991(平成3)年
名古屋大学 名誉教授
1991(平成3)年~2000(平成12)年
藤田保健衛生大学 教授
(総合医科学研究所分子遺伝学研究部門・神経化学)
1995(平成7)年~2001(平成13)年
藤田保健衛生大学 総合医科学研究所長 (併任)
1999(平成11)年
米国 NIH Fogarty Scholar (併任)
2000(平成12)年
藤田保健衛生大学 名誉教授
2001(平成13)年~現在
藤田保健衛生大学(医学部薬理学講座) 客員教授
2005(平成17)年~現在
名古屋大学(環境医学研究所脳機能分野) 客員教授
2010(平成22)年
藤田保健衛生大学総合医科学研究所名誉研究所長
2016(平成28)年
藤田保健衛生大学特別栄誉教授
2016(平成28)年~現在
藤田保健衛生大学 医学部アドバイザー
受 賞
中日文化賞(1976年)、ベルツ賞(一等賞)(1987年)、上原賞(1993年)、日本医師会医学 賞(1993年)、読売東海医学賞(1994年)、紫綬褒章(1995年)、Fogarty Scholar at the National Institutes of Health (NIH, USA) (1998年)、勲二等瑞宝章(2001年)、The Julius Axelrod Medal (USA)(2001年)、The WFN (World Federation of Neurology)Award (2005), Franz Burda Award, Germany (2011), Honors For Excellence in Catecholamine Research: The 10th International Catecholamine Symposium, The Catecholamine Society) (2012), Vent e.V. Awards (Association for Research on Neurodegeneration, Neuroprotection, Neuroregeneration, and Therapy e. V., Germany) (2013)