吉井聡先生のご逝去および「吉井聡君を送る会」の開催につきまして
日本神経科学学会会員各位
日本神経科学学会会員の吉井聡先生(イリノイ大学シカゴ校 准教授)が、2023年3月25日(土)に逝去されました(享年52歳)。
吉井聡先生はマサチューセッツ総合病院で小児神経学の研修を受けた後、マサチューセッツ工科大学 (Martha Constantin-Paton ラボ)にて、シナプス足場タンパク質であるPSD-95の動的制御とパルミトイル化に関する画期的な研究を行われました。これらのPhysician Scientistとしての経験を高く評価され、2014年にイリノイ州立大大学シカゴ校(UIC)にて研究室を立ち上げられました。UICでは、臨床医として発達障害児の治療に取り組むと同時に、研究室を率いてマウスモデルを使用した結節性硬化症複合体におけるシナプス欠損機構の研究、神経セロイドリポフスチン症のシナプス形成におけるタンパク質の脱パルミトイル化の研究を行なわれました。
吉井先生のPhysician Scientistとしての臨床と基礎医学への多大な貢献は類がなく、これから更にTranslationalな研究へ飛躍する直前での御逝去であったため、一同深い悲しみに暮れております。吉井聡先生の神経科学そして小児神経学への多大なご貢献に感謝申し上げ、心より哀悼の意を表します。
52歳の若さで逝去されました吉井聡先生を偲び、友人有志にて「吉井聡君を送る会」を令和5年5月20日(日本時間)に下記の通りオンサイトとオンラインのハイブリッド開催にて執り行います。吉井先生を御存知の皆様におかれましては送る会にご参加いただき、吉井先生の研究成果、御人柄を皆様と共に偲んで頂ければと考えております。
吉井聡君を送る会
吉井聡君を送る会世話人: 二井健介 岸憲幸