[学会について] Declaration on Research Assessment

日本神経科学学会の会員の皆様へ
2021年12月15日に当学会はDeclaration on Research Assessment(DORA ;「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」; https://sfdora.org/read/ )に学会として正式に賛同し署名を行いました。
DORAは研究者評価のあり方についての宣言であり、その最も大きな柱として、「個々の科学者の貢献を査定する、すなわち雇用、昇進や助成の決定をおこなう際に、個々の研究論文の質をはかる代替方法として、インパクトファクターのような雑誌ベースの数量的指標を用いないこと。」
という考え方が掲げられています。
当学会では、2021年2月15日に開催された将来計画委員会・機関紙ワーキンググループにおいて「DORAに学会としてサインし、できるだけインパクトファクター偏重の流れを是正する努力をすること」を理事会に提案することが決まり、将来計画委員会で承認されました。機関誌であるNeuroscience Researchの数量的指標としてインパクトファクターは必要であるものの、個々の論文や研究の内容の然るべき評価を行う文化を醸成することが必須であると考えたからです。その後、執行委員会での議論を経た後、学会としてDORAに署名をすることついて理事会にて審議・承認され、今回の署名に至りました。
現在、当学会を含め生物系34学会が加盟する生物科学学会連合(生科連)においてもDORA署名運動が進められています(資料参照)。世界の神経科学関連学会でも、Society for Neuroscience、British Neuroscience Association、Neuroscience Ireland、European Journal of Neuroscienceなどが既にDORAに署名しています。出版社でもElsevier社、Springer Nature社などが署名をしています。
学会員の皆様におかれましては、DORAの趣旨をご理解いただき、科学研究の成果を評価する際の方法の改善にご協力をいただけますよう、お願い申し上げます。
2021年12月21日
日本神経科学学会会長 柚崎通介
将来計画委員会・委員長 宮川剛

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