[公募情報] 研究員・教職員募集

アラバマ大学バーミンハム校医学部
 Neuroimmunology博士研究員(Postdoctoral Fellow)募集

アラバマ大学バーミンハム校医学部(Birmingham, USA)、加野研究室(https://sites.uab.edu/kanolab/)では、研究員を募集します。私たちは、免疫系の細胞や分子が脳の機能や病態の制御に影響を与えるメカニズムの解明に焦点をあてて研究を行っています。

最近の研究により、炎症反応や免疫系の異常は、感染症や自己免疫性の脳疾患にとどまらず、ひろく神経変性疾患や精神疾患にも関わることが明らかになりつつあります。しかし、そのメカニズムの理解はまだ十分とはいえません。また、正常な脳の機能や発達・加齢においても、免疫メカニズムが重要な役割を果たすことがわかりつつあります。私たちは、脳内のグリア細胞、および、末梢の免疫系と脳のクロストークに注目し、脳の恒常性を制御する免疫メカニズムの役割を明らかにしていきます。こうした研究は、脳神経疾患の病態理解や新規治療法の開発へつながる可能性も高く、今後の発展がおおいに期待されています。自らの力であらたな研究の流れを作ってみたいと考える意欲的な若手研究者の参加をお待ちしています。
研究内容
脳の疾患に関連する免疫メカニズムの解明、および脳の恒常性維持機構における免疫系の役割の理解。具体的には、グリア細胞による炎症反応の制御、末梢の免疫系による脳発達の制御について、主に動物モデルを用いた多角的な研究を行います。研究は、NIHやAllen Instituteなどの研究費によってサポートされています。
最近の主な研究成果
  1. Matoba K et al. bioRxiv 10.1101/2024.09.19.609743.
  2. Dohi E, Matoba K, Garcia PA, Francis-Oliveira J et al. bioRxiv 10.1101/2024.08.12.605506.
  3. Kano S et al. Science Signaling 2019. Feb 19;12(569):eaar2124.
応募資格
博士の学位を取得後2年以内および取得見込みの方、ならびに、医師で基礎研究経験のある方。基本的な分子生物学、生化学、細胞培養、顕微鏡操作、マウスを用いた動物実験手技が必要となります。また、 生体内でのイメージング、行動実験、optogeneticsやchemogenetics技術、細胞外小胞、バイオインフォマティクスに経験のある方はより歓迎致します。
着任時期・待遇
随時。個別の事情に対応致します。待遇はNIH基準に準じます。フェローシップの取得のお手伝いも致します。
応募方法
  1. CV
  2. これまでの研究内容
  3. 今後の研究に対する希望・展望
以上をskano@uab.eduまでご送付ください。
問い合わせ先
Shinichi Kano(加野真一), M.D., Ph.D.
UAB Endowed Professor in Mental Health Research / Associate Professor
Department of Psychiatry and Behavioral Neurobiology
University of Alabama at Birmingham Heersink School of Medicine
Allen Distinguished Investigator (2023 - present)
E-mail: skano@uab.edu
*個別の相談も歓迎いたします
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