[公募情報] 研究員・教職員募集

Washington University in St. Louis (WashU) Biophotonics Research Center
井上研究室 ポスドク募集

井上研究室は、2024年1月より、ワシントン大学セントルイス校にて設立され、社会行動を司る神経回路の研究に取り組んでいます。現在、ポスドク研究員を1~2名募集中です。
私たちの研究は、不適応社会行動の神経精神疾患を深く探究し、その神経回路機構を明らかにするために、革新的な光学分子技術の開発と応用に注力しています。この課題に対して、イメージング技術、行動解析、生化学の手法を駆使し取り組んでいます。うつ病、不安障害、統合失調症、自閉症スペクトラム障害、双極性障害など、多くの精神疾患は、社会的相互作用の問題と密接に関連しています。社会的行動に関与する神経回路は複雑で、多種多様な細胞が関わっているとされていますが、精神疾患を持つ患者における社会情報の表象・処理方法はまだ不明な点が多いです。私たちは、細胞レベルから神経回路、さらには行動レベルに至るまで、幅広いイメージング技術を利用した包括的な分析を進めることで、神経精神疾患に対する新しい診断マーカーの特定と、それに基づく革新的な治療戦略の開発を目指しています。詳細な研究内容については、私たちのラボのウェブページをご参照ください:https://www.mir.wustl.edu/employees/masatoshi-inoue/
隣接しては、メスの社会行動に焦点を当てたシステム神経科学を専門とする井上清香研究室があり、日々、互いに補完し合いながら協力的に研究を進めています。
(参考文献)
Inoue et al., Nat. Methods, 2015
Selimbeyoglu et al., Sci. Trans. Med. 2017
Inoue et al., Cell, 2019
Inoue. Neurosci. Res., 2021
Kishi et al., Cell, 2022
勤務地:
米国ミズーリー州セントルイス。
採用時期:
2024年なるべく早い時期(応相談)
待遇:
WashUまたはNIHの規定に準ずる。留学にあたってのフェローシップの取得のサポートも致します。PIの井上は自身の経験から、日米でのグラント獲得およびPIになるためのキャリアデベロプメントについて具体的なアドバイスができます。
応募資格:
博士課程を修了しているか、修了見込みの方。In vivoイメージング、神経科学、生化学、行動解析の経験者は特に歓迎しますが、これらは必須条件ではありません。
応募書類:
  1. これまでの研究の概要、今後の研究の目標とキャリアゴールを記したカバーレター(A4 1-2枚)
  2. CV
  3. コンタクト可能な推薦者2-3名の名前と連絡先
以上をなるべく英文(日本語も可)でまとめ、PDFをe-mailで送付してください。研究内容に関する質問等がありましたら、応募前のコンタクトも大歓迎です(日本語可)。
研究・住環境
WashUは、200以上の研究室がある神経科学分野でトップレベルの成果を上げている大学です。私たちが属するバイオフォトニクス研究センターでは、神経科学研究に多様な光科学技術を活用しています。センター内には最先端の共用機器が完備されており、学内での共同研究も活発に行われているため、研究に集中できる最良の環境が提供されています。また、セントルイスはアメリカの他の大都市に比べて住宅費が非常にリーズナブルで、比較的余裕のある生活が送れます。通勤に関しても徒歩圏内で可能です。
連絡先:
井上昌俊 (Masatoshi Inoue, Ph.D)
e-mail: inoue.m@wustl.edu
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