UFスクリプス研究所 服部研究室 ポスドク募集
(意思決定・強化学習・二光子)
米国フロリダ州ジュピターにあるUFスクリプス研究所(正式名称:The Herbert Wertheim UF Scripps Institute for Biomedical Innovation & Technology)にて今年10月頃に服部研究室が発足する予定です。
つきまして、ポスドク研究員を募集しています。服部研究室ではマウスと仮想現実(VR)の行動課題を用いて意思決定や強化学習の神経メカニズムの解明を目指します。広視野2光子励起顕微鏡や光遺伝学等を用い、脳領域間神経活動ダイナミクスや神経可塑性が担う情報処理機構を調べます。また、機械学習等を用いた行動や神経活動ダイナミクスのモデリング、及びAIとの比較等も行う予定です。自閉症モデルマウスを用いた研究も予定しています。大規模神経ダイナミクスによる情報処理機構に興味のある、意欲的なポスドクを募集しています。関連した研究の詳細は過去の論文を参照してください(例:Hattori# et al., Cell, 2019; Hattori# and Komiyama#, Neuron, 2022; Hattori# and Komiyama#, STAR Protocols, 2022; Hattori# and Komiyama#, Cell Reports Methods, 2022; Hattori# et al., Nature Neuroscience, in press; [#共同責任著者])。
研究環境
UFスクリプス研究所は2004年に、サンディエゴにあるスクリプス研究所のフロリダキャンパスとして発足しました。Max Planck Florida InstituteやFlorida Atlantic Universityと隣接しており、地域では活発な神経科学の研究が行われています。2022年にはUniversity of Floridaと合併したため、University of Floridaが保有する米国有数のスパコン等も使用できるようにもなりました。サンディエゴとの共同大学院プログラムの評価も非常に高く、2023年度のUS Newsの全米大学院ランキングでは生物科学部門で9位となっています。当研究室では広視野2光子励起顕微鏡等の大型機器の導入手続きもすでに進めています。VR行動課題もいくつかUnityで立ち上げたものがあるので、着任時にはスムーズに研究を始められるはずです。新しい研究室なので、実験やデータ解析等の指導もPI自ら丁寧に行います。
生活環境
UFスクリプス研究所のあるフロリダ州ジュピターは、緑が多く大変きれいな町並みです(
https://www.thepalmbeaches.com/explore-cities/jupiter)。大西洋に面しており、水温も高いので海水浴やスキューバダイビング等を楽しむ人も多いです。気候は年中を通して温暖で、治安も良く、家賃等の物価は他の米国の主要都市(カリフォルニア、ボストン、ニューヨーク等)よりも低めです。
応募資格
- 博士号を取得、あるいは取得見込みの方。
- in vivoイメージング、電気生理、あるいは動物の行動実験の経験がある方を歓迎しますが、必須ではありません。また、Python, MATLAB, R等を用いたデータ解析の経験がある方を歓迎します。
- 複数年在籍して大きな成果を出す意欲のある方を歓迎します。
- 英語による最低限のコミュニケーション能力のある方。流暢である必要はありません。
待遇
給与は採用時のNIHの規定に準じ、複数年在籍する場合は毎年昇給します。健康保険等の保険料もサポートします。フェローシップ応募のサポートも致しますので、希望する方はご相談ください。PIは上原記念生命科学財団や海外学振、複数の研究室独立用の米国フェローシップ等の採択経験があります。フェローシップの額が規定の給与に満たない場合は不足分をサポートします。
採用時期
なるべく早い時期がいいですが、応相談です。遅くても2024年内に来られる方を想定しています。ビザ取得等に時間がかかるため、興味のある方は早めに応募・問い合わせをしてください。
応募方法
- これまでの研究の概要、今後の研究の目標、キャリアプラン等の記述(1ページ程度)
- CV
- 推薦者2-3名の連絡先、応募者本人との関係
以上を一つのPDFファイルにし、下記のemail アドレスまでご送付ください。適任者の採用が決まり次第、募集を締め切ります。正式な応募の前に質問がある方は、気軽にメールでお問い合わせください。
応募書類送付先、問い合わせ先
服部亮磨 (Ryoma Hattori, Ph.D.)
Email:
rhattori0204@gmail.com