[公募情報] 研究員・教職員募集

カリフォルニア大学アーバイン校 Center for Occupational and Environmental Health,
Department of Environmental and Occupational Health
北澤研究室 ポスドク募集

カリフォルニア大学アーバイン校の 北澤研究室では、(i)環境汚染物質(PM2.5やPM0.1など)の脳神経毒性メカニズム解明と、(ii)それによる脳内炎症機序の変化を介してアルツハイマー病の病変悪化、更に、(iii)新しい画期的なアルツハイマー病治療方法をマウスなどを使いを明らかにすることを目指しています。 今回、NIHから新たに研究費を取得したことに伴い、ポスドクを若干名募集します。
研究内容
北澤研究室では特に「環境と遺伝子の相互作用(Gene x Environment interaction)による脳神経毒性メカニズムとアルツハイマー病への寄与」の解明を目指して研究を行っています。これらの研究では、遺伝子改変マウスを使い、認知機能の変化、脳の組織的病理的変化、遺伝子発現(single-cell transcriptomics)の変化などを様々な方法、技術を使い研究を行っています。また新たに取得した研究費は、ヒトのiPSCとFunctional Genomicsの技術を使い、環境汚染物質による脳神経細胞死に深く関わっている遺伝子を同定する研究をサポートしてます。
私たちの研究室では研究内容の性質上、地道な実験を中長期的に続ける必要があり、短期的に大きな発見につながることはありませんが、研究結果はこの分野に大きな影響を与えると確信しています。今回募集するポスドクの方には、この研究に従事して頂きたいと考えていますが、同時に独自の興味ある研究をしていただくことも大歓迎です。より詳しく研究内容について知りたい方は、北澤までメールしてください。
募集条件
  • 神経科学、毒物学、薬学、医学系分野で博士取得、もしくは取得見込みで、一報以上の筆頭著者論文を持つ方。
  • In vivoまたはin vitroの技術・実績を持つ方。特にiPSCの維持、神経細胞への分化、それらを使った研究に従事した経験のある方を優先します。
  • 主要誌に論文を発表し、ポスドクの後PIとして自分の研究を継続する目標のある方。
北澤研究室
研究室には現在ポスドク1名、大学院生1名、学部生1名が在籍しています。研究室はこれまでNIH R01, R21, R41, R43, Alzheimer’s Association, Alzheimer Drug Discovery Foundation などからのグラントによってサポートされています。
ラボでは毎週ラボミーティングを行っており、プレゼンスキル、データ解析スキルやディスカッションスキルの訓練を行っています。また、大きなラボでは行うことの難しい、ディスカッションやキャリアについての指導を懇切丁寧に行っています。
より詳しくは、以下を参照してください:
https://faculty.sites.uci.edu/kitazawa/
研究環境
カリフォルニア大学アーバイン校は、脳科学、特にアルツハイマー病研究分野ではトップレベルの実績を持つ大学です。研究室の属するInstitute for Memory Impairment and Neurological Disorders (UCI MIND) (https://mind.uci.edu/)には、世界的にも著名なアルツハイマー病の研究者が何人も在籍しています。これらの研究室や研究者との共同研究、定期的に行われているUCI MIND主催のセミナー、研究発表会やイベントを通じてよりよい研究者間ネットワークを広げることもできます。
アーバインの住環境
  • アーバイン市はロサンゼルスの南西、車で約45分ほどの海岸沿いに位置します。ロサンゼルス市街とは異なり大変治安がよく、家族連れの方にも安心して暮らせます。
  • アメリカの大都市では住宅価格がとても高く、サンフランシスコ等ではアパートが月30万円以上かかりますが、UC Irvineでは大学構内にポスドク用のアパートを用意し、月20万円ほどで生活できます。
  • アーバインでは日系スーパー、日本食レストランなどが多数あり、食生活面では日本とほとんど変わらない生活ができます。
  • 南カリフォルニアの素晴らしい気候が楽しめます。
  • アウトドア(海、山、キャンプやスキー)や様々なテーマパーク(ディズニーランド、ユニバーサルスタジオ)、スポーツ観戦(エンジェルススタジアム)などが車で10分から1時間半の中にあり、ご家族で楽しめます。
  • アーバイン学区はアメリカでもトップクラスで、質の高い義務教育を提供しています。
想定されるキャリアパス
北澤ラボではこれまでに、5名のポスドク(うち日本人は1名)を受け入れています。2名は医学、製薬系企業、2名は大学での研究職、そして日本人のポスドクは1年強在籍後に日本の大学の助教の職を獲得し帰国しました。
待遇
カリフォルニア大学のポスドク給与規定によります(家族手当あり)。一年ごとの契約更新ですが、少なくとも2-3年、もしくはそれ以上在籍して主要な論文を発表する意欲のある方を希望します。
採用時期
なるべく早い時期を希望しますが、応相談です。留学にはビザ申請などの手続きもあり、数ヶ月の準備期間がかかることに留意してください。
応募方法
  1. これまでの研究の概要、今後の研究の目標と将来の研究者としての目標を記したカバーレター(A4 1-2枚)
  2. CV
  3. コンタクト可能な推薦者2-3名の名前と連絡先
以上を一つのPDFファイルにして北澤(kitazawa@uci.edu)までお送り下さい。 候補者には最初にリモートでの一次面接を行い、その後UCIでの二次面接とプレゼンテーションを行って頂きます。面接の際のアーバインまでの旅費は支給いたします。
北澤 雅史 (Masashi Kitazawa, Ph.D.)
Associate Professor
Department of Environmental and Occupational Health
Department of Medicine
University of California, Irvine
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