[イベント・研究会情報] イベント・研究会

生理学研究所研究会「多次元脳形態研究会」
(11/24-25, ハイブリッド形式)

今日の脳研究で脳の形態を研究する際には、対象となる空間スケールや計測原理の異なる多種多様な方法が用いられています。こうしたアプローチの多様性は脳研究を進展させる上で非常に有用ですが、一方で専門化・細分化の進行によって、分野や空間スケールを超えて議論をする場がなかなか設定できないことが課題である言えます。実際のところ、脳の形態を対象とする研究においてはミクロとマクロの間のギャップ、解剖学と非侵襲イメージングの間のギャップ、対象となる種が異なる研究間のギャップ、基礎研究と臨床研究の間のギャップなど、多くの障壁が存在しています。こうしたギャップの存在により、潜在的な共同研究の機会が損なわれているように感じられます。
このため、今年度より「多次元脳形態研究会」という新たな生理学研究所研究会を設立し、細胞レベルの形態学的・解剖学的研究、齧歯類を対象とした脳形態研究、非ヒト霊長類を対象とした解剖学的研究・脳機能マッピング研究、ヒトを対象とした脳イメージング研究・病態研究・脳損傷研究などに取り組まれている研究者が一堂に会することで、新分野の開拓の機会を提供したいと考えています。現在のところハイブリッド形式での開催を計画しており、オンサイト・オンラインいずれの形態でも参加可能ですので、どうぞ奮ってご参加ください。
プログラムは下記URLからご確認ください。
https://www.nips.ac.jp/scbm/seminar/2022/08/2022.html
参加希望の方は下記より参加登録をお願いいたします。
Zoom情報は参加登録いただいた方にのみ配布する予定です。
またオンサイト参加は定員(40名)に達し次第締め切りますので、お早めの登録をお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSevNjWvgul_4W5yHQ3_n0plroRqVjh0zEy5lN9dhirqo5XSJQ/viewform
多くの方の参加をお待ちしています。
どうぞよろしくお願い致します。
生理学研究所
竹村 浩昌

2022年度生理学研究所研究会 多次元脳形態研究会

代表者:
一戸 紀孝(国立精神・神経医療研究センター)
担当者:
竹村 浩昌(生理学研究所)
日時:
2022年11月24日(木)~2022年11月25日(金)
形式:
ハイブリッド形式
オンサイト会場:
生理学研究所(明大寺地区)1階大会議室(定員:40名)
オンライン会場:
Zoom
講演者および演題:
阿部 欣史(慶應義塾大学)
「マウスMRI計測によって可視化できる脳体積変化を細胞・分子レベルで読み解く」
池上 暁湖(名古屋大学)
「スパインの形態的可塑性に寄与するミクログリア突起動態」
荻野 崇(名古屋市立大学)
「成体脳で生じる新生ニューロンの移動における血流の役割」
兼子 峰明(京都大学)
「霊長類脳における視覚情報伝達経路の構造及び機能計測」
鎌形 康司(順天堂大学)
「拡散MRI:脳微細構造解析及び脳コネクトーム解析」
河﨑 洋志(金沢大学)
「フェレットを用いた大脳の形成と進化の分子機構の解析」
鈴木 匡子(東北大学)
「ヒトにおける視覚認知の神経基盤 -自覚的な見えの変化-」
竹村 浩昌(生理学研究所)
「白質線維束イメージングによる視覚情報伝達機構の研究」
野口 潤(国立精神・神経医療研究センター)
「パルプロ酸投与自閉症モデルマーモセットにおける神経回路ダイナミクスの変異とオキシトシンによるその調節」
牧之段 学(奈良県立医科大学)
「髄鞘形成は精神疾患の症状形成にどう関与するのか?」
山口 淳(千葉大学)
「白質解剖と神経画像によるヒト脳の神経束の解析」
横山 ちひろ(奈良女子大学)
「ニューロイメージングからみたサルとヒト」
プログラム:
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