集会ホームページ:https://wisj2019.wixsite.com/wisj/isfrcb2020
開催日:2020年12月5日(土) 14:30 – 21:00(Zoomオンライン開催)
定員:300名(上記ウェブサイトから要登録、先着順)
主催:Women in Science Japan (WiSJ) https://www.wisj.online/
ISFRCB2020 担当:
岡田由紀(東京大学・教授)、加納純子(東京大学・教授)、
多田政子(東邦大学・教授)、平谷伊智朗(理研BDR・チームリーダー)、
Susan Gasser (Group Leader, Friedrich Miescher Institute)
共催:新学術領域研究「遺伝子制御の基盤となるクロマチンポテンシャル」(代表:木村宏)
大阪大学・蛋白質研究所(蛋白研セミナーとして)
理化学研究所・生命機能科学研究センター(BDR)
その他助成・協力:日本分子生物学会(第43回年会サテライトシンポジウムとして)、
日本遺伝学会、内藤記念財団
本シンポジウムの趣旨
クロマチン生物学は多くの研究者の関心を集める分野で、欧米では多くの女性が世界の第一線で活躍しています。日本でも当分野の女性研究者の割合は比較的高いものの、その国際的認知度は低迷を続けています。原因として、我が国における女性の社会進出の遅れ、家事・育児負担の女性偏重、地理的な不便さによる国際学会・コミュニティへの参加頻度の低さなどが挙げられます。このような日本社会の構造的問題を打開し、日本の女性の研究室主宰者(PI: Principal Investigator)の数を増やし、国際的プレゼンスを高めることが必要です。
我々は、2019年に本邦初となるクロマチン生物学分野の女性研究者の国際シンポジウムISFRCB2019を開催しました。欧州各国の教授職、研究所長を務める著名な女性研究者がボランティアとして集結し、研究発表のみならず、キャリアセミナーを実施し、日本の女性研究者を応援・鼓舞する非常に稀な機会となりました。欧州分子生物学研究所EMBOによる「研究室運営(ラボマネージメント)」に関するコースも実施されました。これらの画期的な取組みは、参加した女性研究者の所属する欧州各国の研究所ウェブサイトでも紹介され、国内外からの大きな反響とともに、第2回のISFRCB開催を切望する声があがりました。
そこで、今年度も12月5日にISFRCB 2020をオンラインにて開催して日本の女性研究者を鼓舞し、女性PIを増やすために何が必要かを、国内外の演者と共に様々な角度から話し合います。本シンポジウムの対象は、若手の女性研究員にとどまらないことを強調しておきたいと思います。現在の日本における女性研究者の置かれた困難な状況について共に考え、これを打開すべく、この問題に関心を持つ幅広い年齢層の参加者を男女問わず歓迎します。
本シンポジウムの概要
本シンポジウムは三部構成で、第一部は日本語で行います。「女性研究者が人事で生き残るにはどうしたらいい?」と題して、日本でPIを目指す若手女性研究者に対して、人事選考を突破する実践的ヒントを様々な演者から紹介して頂き、意見交換します。第二部以降は英語に切り替えます。第二部は、「若手女性研究者によるscientific talk」と題して、日本の若手女性研究者に国際シンポジウムでの発表の機会を提供します。海外からの参加女性PIを始め、国内外の参加者にアピールすると共に、海外の若手研究者と発表の舞台を共有することで、同世代との国際ネットワーキングを図ります。第三部では、「女性研究者の育成・登用に関する意見交換」と題して、女性PIに求められるもの、後進(女性研究者)を育成するための視点について、国内外の演者に様々な立場から話題提供して頂き、意見交換します。講演者リストおよび詳細は、集会ホームページにてご確認ください。
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