今回のワークショップでは、運動や行動を引き起こすメカニズムを知ることにより、それがどのような神経回路で成り立っているかを知り、また、どのような神経回路の発達過程によってなされるのかを異分野の研究者が集まって討論する場所を提供し、新しい共同研究の誕生や新分野の創成を助長することを目的としております。
本ワークショップでは、今、色々な解析が進んでいる自閉症などの発達障害を「運動や行動を引き起こすメカニズムの異常」と捉え、特に神経回路の発達過程において重要視されている自発性リズムに注目しております。
プログラムの第1日目(2月17日)
自閉症や発達障害児が「胎動」に異常があることが臨床データから導き出されており、発達障害を「自発性リズムの異常」と捉えて、その原始的なリズムである「胎動」に原因があるのではないかという考えから、臨床医学的な立場より、周産期学・小児科学の研究者や幼児期の発達障害に注目している発達科学の研究者による多くのデータ解析から見えてきた研究成果をお話しいただくことになっております。
プログラムの第2日目(2月18日)
運動や行動、並びに情動を司る神経回路が、実際にどのような仕組みで成り立っているかを
遺伝子レベルから個体レベルまで、そして、大脳から脊髄までを網羅した多くの神経科学
の研究者の研究成果を一堂に会して、ヒトの一生を通した神経回路の発達を、自発性リズム
や運動と行動から紐解いて頂きます。
プログラム3日目(2月19日)
神経回路が生きた状態でどのように振舞っているのかを新しい研究手法により解明しようとしている研究者にお話し頂き、生きた神経回路を、どのようにロボットへ移植していくのかを、ロボット工学の研究者によりご提案頂きます。
この壮大な、すぐには解くことができない課題である「初期自発性リズムが神経回路を形成し、心を持つまでの過程」を突き詰めていくための準備段階として今回のワークショップを開催します。
どうか多くの皆様にご参加頂きたく、よろしくお願い申し上げます。
*一般参加登録およびポスター発表登録締め切り:2019年12月27日(金)
*講演者並びにポスター抄録の締め切り:2020年1月10日(金)
*Web登録最終締め切り:2020年2月11日(火)
**参加登録だけは出来るだけ早めにお済ませください(27日まで)**
*参加登録は、ワークショップのHPよりお願いいたします。
ワークショップのHPは以下の通りです。
https://www.nips.ac.jp/hsdev/ws/NINS2020/index.html
どうぞよろしくお願い申し上げます。
開催後援 :自然科学研究機構 異分野融合型共同研究事業
共催:日本ロボット学会
協賛:自然科学研究機構・生理学研究所・日本発達神経科学学会
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