[学会について] 日本神経科学学会とは

 日本神経科学学会は、脳・神経系に関する基礎、臨床及び応用研究を推進し、その成果を社会に還元、ひいては人類の福祉や文化の向上に貢献すべく、神経科学研究者が結集した学術団体です。本学会は会員の成果発表、情報交換及び連絡連携の場として年に一回学術集会を開催するとともに、英文学術誌 Neuroscience Researchを発行して研究成果を世界に向けて発信しています。

 本学会は、1974年4月、我が国における神経科学の発展を促進するとともに、国際脳研究機構(International Brain Research Organization, 略称IBRO)の国内加入団体として国際的な神経科学研究を推進するため、日本神経科学協会として、会員数約70名をもって創設されました。1978年に第1回学術集会を開催し、それ以降、本会が主催する年次大会は我が国における神経科学研究の成果を発表し、研究推進のための情報交換を行う中心的な場となりました。日本神経科学協会は、その後順調に発展し会員数が約1500名に達した段階で、1991年に若手研究者、関連領域の研究者や一般社会にもより開かれた学術団体にすべく規約を改め、名称も「日本神経科学学会」と改めました。その後も会員数は年々増加し、社会的な責任を果たすために、2023年4月に「一般社団法人 日本神経科学学会」として法人化いたしました。2023年6月現在、約6,100名の会員を擁し、我が国の脳・神経科学研究者の多くが集う、神経科学に関する代表的な学術団体となっています。

 神経科学の最大の特徴は、そのカバーする学問領域が分子生物学、細胞生物学、生物物理学、解剖学、生理学、生化学、薬理学から、心理学、行動科学、情報学、工学や数学さらには臨床医学まで極めて広範であるとともに、各領域間の密接な連携や統合を必要としていることにあります。本学会はこのような認識のもとに、神経科学に従事する、或いは神経科学を志す国内外の多様な研究者や学生を広く包含した開かれた学会となることを目指します。その実現のために、ダイバーシティの推進、次世代研究者の育成、国際連携、産学連携、正しい脳・神経科学知識の啓発、神経科学に関わる倫理指針の策定等の活動に日々取り組んでいます。

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